パワースポット! なんて軽薄な言葉でいうのは簡単。この島には古(いにしえ)の神々が眠っているといったら、あなたは信じるでしょうか? 沖縄の東海岸側に位置し、海中道路・浜比嘉大橋で本島と結ばれた「クルマで行ける離島」、浜比嘉島。ここは沖縄の神々が住む島と言い伝えられています。
この島に滞在するなら、宿泊は「ホテル浜比嘉島リゾート」。パノラマでオーシャンビューが楽しめる客室は、セミスイートから和洋室までさまざまな種類が用意され、観光の合間にゆっくりくつろぐことができます。
目の前に広がる海は、離島ならではの美しさ。特にホテルから歩いて3分のところにある天然の砂浜「ムルク浜」は、そのエメラルドグリーンの輝きに圧倒されてしまいます。
浜比嘉島には沖縄らしい昔ながらの集落や古民家、そして人々の素朴な生活様式がいまも生きています。
この島の人々は助け合うことはしても競争は決してしません。なぜならば、浜比嘉島に住む人々はみな同じ先祖から生まれたと信じられているからです。島民全員が同じルーツを持つ、だから勝負ごとをしても最後には必ず「引き分け」にする、という習わしがあるそう。
争いを避け、助け合って生きる。自然とそんな暮らしが営まれている浜比嘉島は、島全体がどこか柔らかい空気に包まれています。
もう1つ浜比嘉島がもつ大きな魅力は、島のあちこちに点在する「創生神話の島」にちなんだ神秘的な祠。
まず、琉球の天地を開いたとされる2人の神が住んでいとされる「シルミチュー」。中には女性をシンボルとした岩があり、子宝を願って遠方から拝みに訪れる夫婦もいるそうです。もう1 つの「アマミチュー」には、男女の神のほか、何体かの神がまつられ、ここも無病息災や子宝を願う参拝者が後を絶ちません。
いずれも、生誕や男女にまつわる神話が残る浜比嘉島。島の人々が仲良く穏やかに暮らしていけるのも、神々による繁栄の加護を受けているからかもしれません。
海水浴やマリンスポーツもいいけれど、地図を片手に冒険するように散策を楽しむのはいかがでしょうか? 島に住む創生の神々が2人の未来も祝福してくれるよう、そっと願いを込めて。
(文・伊藤七ゑ)
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